自然の生命を鼓動で感じる

いのちを揺さぶる音楽をききながら車をとばして 自然と溶け合う生命の鼓動を感じよう

LUNA SEAのJさん2

いつの時代と比べるのかにもよってくるのかもしれないけど、この2014年の現在、各地で毎週末にライブをやってきた状況というのは、なんか普通のことではないよなと改めて思うんですよね。これは実際、いろんな時代を、いろんな困難を越えてこの5人が辿り着いた場所であって。果たして全ての困難を乗り越えられてきたのかといえば、それはまた別の話になってくるけど、なんかここに俺たち5人がいる意味というか、存在して演奏する意味というのが、昔と今ではまた違ってる感じが凄くするんです。音楽に求めてる自分達のゴールというか、クリアすべきポイントというのが変わってきてるなというのも当然感じるし。クオリティの部分、サウンドメイクについてもそう。同時にやっぱり、ライブというものの完成度。それが特定のクオリティに対して無い限りは、俺たちが今こうして存在する意味はないなと思うし。それをまず超えるために、何をするか。観にきてくれてるみんなと何かを共有するために俺たちは何をすべきか、みたいな。まずそこから始まってるような部分があると思うんです、毎週末のライブが。
ークオリティという言葉は時々誤解を招く。彼がいう特定のクオリティというのは、試験でいうところの及第点とは違うものであるはずだ。LUNA SEALUNA SEAとして提供するものについて確約すべきクオリティというのは、極めて高い次元にある。そこに安定することは、当然ながら容易なことではない。

それ自体が俺たちにとって凄くモチベーションになってると思う。
やっぱ、自負もあるわけですから。来てくれた人たちに対して、どれだけ何を見せるか、何を見せたいかっていう部分で、やっぱりただのリユニオンツアーみたいな感じで終わらせたくない5人が確実にいるわけですよね。特に俺はね。で、そうなった時に、メンバー5人だけじゃなくて、証明さんもそうだし、舞台さんもそうだし、もっと言えばマネージメントスタッフ、その会場にいる全ての人がそういう気持ちでいてくれるのがわかるんです。俺、よく言うんだけど、まさに熱の伝導というか、そういう同じ熱を帯びた集団を、この5人は、その中心となって動かしていかなきゃいけないし、走って行かなきゃいけない。そのために何をするか。。ここでまぁ、難しく考えると本当に難しくなっちゃうんだけども、要するに俺たちが俺たちとしてパーフェクトでいる為に何をしていくかってことなんです。で、それを俺たちは2014年にそんな事をやれてるってことなんじゃないかと思う。
ー自分達なりのパーフェクトさ。それは当然ながら、25年前に思い描いていた理想とは違うものであるはずだ。
例えば安定感を度外視したところでの破壊的なカッコよさを最上級のものと見ていた時期もあったに違いない。が、今現在の彼らは、もっと成熟を遂げた者ならではの何かを求めるようになっている。

いつの間にか俺たちはそういうものを求めることが可能な存在になったんだな、と改めて思うんですよ。もちろん俺たち自身、性分がやんちゃなんで(笑)いろんなトライもするし、いろんな冒険もする。ただそのスタートラインが違うというか。当然ながらこれは、例えば、来てくれたみんなを乗せた船なんですよね。で、この船に乗ってもらったからには、最高の場所、素晴らしい場所に辿り着かせるために、俺ら5人はナビゲーターとしての役割を果たさなきゃならない。そんな役割があり、それぞれの個性があり、キャラクターがあり、それが全部一つのカタマリになり、そういうイメージで捉えてるんです。昔はね、いつどこで爆発するかわからないものでも良かったのかもしれない(笑)ただ今は、どこで爆発するかわからないままだと成立しないものというのもあるわけですよ。しかも確実にものすごい爆発力があって、誰もかもを幸せにする花火みたいな爆発であってほしい。今はそういったイメージなんです。なんかそれは、昔の自分達にはなかったものだし、実際、ここに来て見ないと見えなかった景色の中にいるわけなんです。

自然にさらっと出てくる言葉がかっこいいです。
続きはまた次回!